仕事終わり、
家の近くに、来るとどこからか聞き慣れた声がする。
声の正体は…
母だ。
いつもケンカばかりしてうるさいから、
近所の人からも苦情が来ている…
でも、今日の母はブチ切れていた。
今度はどんな問題だと思っていたら、
また、認知証の父がなにかやらかしたらしい。
原因はコンロに魚をかけっぱなしにして
どこかへ行こうとしていたみたい…
確かに部屋はかなり煙臭かった。
危うく火事になるところでした。
当の本人の父は、
自分はそんなことやってないと言い張っている…
さすがに命に関わることなので、
さすがに母もブチ切れるよ。
ただでさえ借金で超絶貧乏なのに家までなくなったらどうすんだ…
ボヤ騒ぎにならなくて本当に良かった。
カンカンに怒っている母を落ち着けるために二人を引き離した。
母の話を聞いてあげているとさすがに落ち着いてきた。
でも、
母を見ていると、
どこかで今の父を受け止められていない気がした。
たくさんケンカはしてるけどずっと一緒にいるし、
昔の父とくらべて落ち込んで…
そして母自身もゆっくりと壊れていくのかな…
もうどうしようもないことだけど、
考えるたびにやるせない